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ごちそうさん 感想 92 あらすじ 天地を分ける紙一重の差・西門家の宿命 [感想]

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2014年01月21日(火曜日)放送分
第16週「汁(つい)の棲み家(すみか)」(第92回)のあらすじと感想です。

<あらすじと感想>

め以子は、和枝柿の葉寿司の作り方を教えて貰いに行くが、ケンモホロロに追い返される

それを機に、め以子の柿の葉寿司研究も一旦保留されることになる。

毎日続いた柿の葉寿司試食会』から開放されたお静(正蔵)は一安心。

希子川久保を家に連れてきた。

川久保は、正蔵に言う。
「おじょうさんを頂けませんでしょうか。」

場は、希子の前回のお見合いの話で盛り上がる。

希子は祝言を家でやりたいと考えている。

花嫁衣装も、め以子の衣装を借りると言い出す。

どうやら、『うま介』メンバーを巻き込んで何かを企んでいる様子だ。

め以子は、希子の祝言を『和枝だったらこうするであろう』というシキタリに則ったやり方で成し遂げようと決意する。


<つづく・・・>


【悠太郎】

悠太郎は、正蔵が昔働いていた銅山(足尾鉱山?)を見てきたようだ。

自然破壊の状況を見て、少なからずダメージを受けているようだ。

どよ〜ん。とした雰囲気を身にまとって帰ってきた。

悠太郎は、正蔵が『始末』をよくするようになったのは、自然への償いのためだろうと分析する。

同時に、今の自分の仕事も同様な自然破壊を行っているのではないかと疑問を抱く。



【天地を分ける紙一重の差】

極端に地獄の和枝が登場すると、極端なめ以子の天国ぶりが明確になる。

陰と陽がくっきりと見える。


<カマを持つ和枝>
カマ.jpg


<驚愕するめ以子>
驚愕のめ以子.jpg


め以子は、和枝に『老い先短い正蔵の為に、柿の葉寿司の作り方を伝授して欲しい』とお願いする。

ところが、和枝はこう言いながら、め以子の面(ツラ)の皮を引っ張る。
「何で、わての大事なお母ちゃんのお料理を、あんな父親(てておや)に今更食べさせてやらなあかんの?」


<面の皮の厚さを測定されるめ以子>
ほっぺた.jpg



和枝の日常はこうだ。

母親が死んで悲しかった事、お静が来て腹が立った事、父親が出て行って落胆したこと、嫁入り先でイジメられた事、子供が死んで悲しかった事、め以子の生意気な態度・・・思い出すのは否な事ばかりだ。

そして、「あの時は、これこれこうなったから腹が立ったのだ。あいつがああだったからそうなったのだ。私は悪くない!」

どんどん、記憶も自分の都合の良いように塗り替えられていく。


一方、め以子率いる西門家はこうだ。

<希子のお見合いの話で盛り上がる面々>
団欒.png



希子の縁談が破談になった時の事を思い出しても『笑い話』になってしまう。

あの時に感じた『嫌〜な気持ち』に、もう一度包み込まれる事は無くなっているのだ。


違いは何か?


それは、現状が幸せだと認識するかどうかだ。

今が幸せなら『今の幸せがあるのは、あのツライ経験があるからだ』と考える。

『今の幸せは、あのツライ経験のおかげだ』と考えるのだ。


今が不幸なら『あのツライ経験があるからだ。あいつが居たからだ』と考える。

『今の不幸は、あのツライ経験のせいだ。あいつのせいだ』と考えるのだ。


だから、今、自分が幸せな事に気がつけばいいだけなのだ。


ところが、幸せだと思えない人がたくさんいる。

そんな時は、関東大震災で悠太郎が支援活動(視察)から帰ってきた時のセリフを思い出せばいい。

寝る時に布団があって幸せ。屋根があって幸せ。朝ごはんが食べれて幸せ。


今を楽しく笑って生きればいいのだ。

しかし、『和枝病』が進行するとだんだん難しくなる。

和枝はこう言うだろう。
「ワテは楽しゅうに、笑ろてまっせ。」

<和枝の笑顔>
引きつった笑い.jpg



だが、その笑顔は本物の笑顔とは違う

その事は、その笑顔をみた相手の表情を見れば一目瞭然だ。

相手の顔が恐怖に歪んでいたら、自分は笑顔をしていないのだ。

本当の笑顔とは、相手も笑顔に変えるものなのだ。


それでも末期の和枝は言うかもしれない。
「それがアンさんの笑顔やと思ててましたわ。変な顔して笑いはる人やなぁ〜って。」


『和枝病』克服するには素直になるしか無い。

素直になる為に学問は要らない。

子供にでもできる簡単な事だ。

しかし、同時に非常に難しいことでもある。



【西門家の宿命】

几帳面』・『真面目

西門家には、そういった宿命が背負わされているように見える。

これは、『呪い』と言ってもいいし、『祝福』と言ってもいい。

自分の正しさに固執し続けると『呪い』で覆われる。

相手の幸せに固執し続けると『祝福』で覆われる。

どちらでも同じ事だ。

悠太郎のように生きるも良し、希子のように生きるも良し、和枝のように生きるもまたそれで良しなのだろう。





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